好子の効力は変化する。そうした出来事や生理状態を「確立操作」という。
その確立操作の中で、「遮断化」とはどんな働きをするか。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で322回目となる。
【引用はじめ】
遮断化
満腹状態になり、食べるのをやめたとしても、しばらく時間がたてばいずれ空腹となり、また食べる。
食物をしばらく食べないでいると、すなわち、食物を遮断されていると、食物の効力が増すのである。
このように特定の好子を一定期間遮断することを遮断化という。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p260、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
食物を食べ過ぎて満腹状態になる。そうなると、食物を食べようとしなくなる。
しかし、しばらくすればお腹が空いてくる。そうすると、また食べたくなる。いったん食物という好子から遠ざかっても、時間がたてば食物の好子は高まる。
すなわち食物という好子を遮断する確立操作によって、好子の効力を変化させるのである。
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