ベテランがスランプに陥ったりしたらどうするか。フィードバックを工夫することである。何が問題なのか具体的に指摘する必要がある。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で316回目となる。
【引用はじめ】
新人に限らず、経験者であっても、仕事全体がうまくいったかどうかだけをフィードバックするのは、あまり効果的でないことがある。うまくいかなかったときには、どこがいけなかったのかをピンポイントで知る。うまくいったときにも、なぜうまくいったのか、どこを改善すれば、もっとうまくいくのかなどを具体的に知る。
そうしたフィードバクがあると、ベテランでも伸びる。いや、ベテランこそ課題分析の恩恵をこうむることができる局面というのもあるはずだ。
普段何気なく仕事を続けている間に身についてしまった悪い癖や変な癖を、チェックすることができるからだ。ベテランになるほど、一つひとつの行動に対する意識は薄れやすい。だから、いわゆるスランプに陥ってしまったときに、自分の行動の振り返りができず、なす術もなく苦しんだりするのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.247、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
ベテランだって仕事をいつも順調に行うことができないこともある。そうした場合、ていねいにフィードバックする必要がある。
仕事の内容を細かく課題分析して、何がネックになっているか明らかにする。ベテランは納得することで次の行動を改めることができる。そうすれば、今まで以上にきっちりと仕事に励むようになるのだ。
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