試験の日程は決まっている。それに向けて勉強する。
カレンダーにはその試験日に赤丸を付けている。それを見るたびに勉強を頑張らなければと思い、問題集に取り組む。
試験合格のためには、楽しみも我慢と思う。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で325回目となる。
【引用はじめ】
来たるべき試験の日程をカレンダーに赤ペンで書き込む。試験前に遊びの誘惑を我慢して、カレンダーの赤丸を睨みながら勉強に専念する。
遊びの誘惑にかられたとき、ふとカレンダーに目をやると、赤ペンで「試験」と書いてある。その瞬間、「今勉強しないと試験に落ちるかもしれない」という不安が頭をよぎる。
カレンダーの赤い文字は、この不安を喚起する機能がある。そして、諦めて試験勉強に取りかかると、不安がいくらか緩和する。
カレンダーは、試験に落ちるかもしれない不安の効力を強める確立操作といえる。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p261~p.262、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
試験の日程がカレンダーに書かれていることで、勉強しなければと不安がつのる。
その不安解消のために勉強を始める。勉強することは不安という嫌子を消失するのである。勉強することを強化するのだ。
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