2020年11月27日金曜日

随伴性が行動に影響を及ぼす強さには強弱がある

 行動に影響を及ぼす随伴性には、強弱がある。随伴性しだいで強化にもなるし、弱化にもなる。

 それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で336回目となる。

 【引用はじめ】 

 随伴性が行動に影響を及ぼす強さには強弱があり、明確で確実で即時の結果ほど強く作用する。

 営業中、パチスロに行くことは会社に見つかって問題になる可能性はあるが、それはあくまで可能性であり、見つからない可能性も高い(不確実)。

 したがってどのくらいパチスロに行くと処罰されるかも不明である。

 ただ一度の初犯で見つかる場合もあれば、一年通ってもばれないこともある。

 しかも会社側から受ける処罰は、明確でも確実でもない。

 だから、この弱化随伴性はきわめて弱い。

 一方、ギャンブル好きの会社員にとって、ゲームをすることは明確に、確実に、即時に、楽しいことだ。

 ストレス解消にもなって、強化随伴性はきわめて強く作用する。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.278~p.279、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 ギャンプル好きの営業マンは、営業途中でパチスロをやってしまう。

 こんなことを繰り返していると営業成績に影響し、もし会社にそのことがばれたら処罰される。

 営業に専念するような随伴性が必要だ。

 パチスロが強化随伴性になっている。そのために、営業中パチスロをしてしまう。パチスロが弱化随伴性になるようにする。

 そして、営業活動がパチスロ以上に強化随伴性になる工夫が必要だ。 

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