2020年11月6日金曜日

行動的翻訳と課題分析

  仕事を成しとげるには、いくつものステップをクリアしなければならない。ベテランで慣れた人であれば、そんなに意識することなしに、次々とできる。

 しかし、新入社員にとっては一つひとつ戸惑うことばかりである。こうしたことをなんとかやり遂げるにはどうするか。

 それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で315回目となる。

 【引用はじめ】 

 フィードバックを実際に行ううえで、事前にしておくべき大切な準備がある。

 それは、行動的翻訳と課題分析だ。

 現実の仕事というものは、非常に数多くのステップからできている。

 営業における「訪問」だけでも、具体的に何をすることなのか。するべきことを行動のレベルで整理する行動的翻訳を行う必要がある。そして、「訪問」という行為には細かく見ればアポイントメントをとったり、持参資料を用意したり、同行者と事前打ち合わせをしたり、相手の顔を見たら適切なマナーで挨拶して名刺交換をしたりと、細かいステップがやまほどある。

 どのようなステップを順序正しくこなす必要があるか、課題分析もしなくてはならない。ある程度の経験のある営業に対してであれば、「訪問してこい」だけで事足りるかもしれない。

 けれど、新人教育の場合など、事細かにプロセスを分析し、フィードバックのポイントを設定し、指導してあげなければならない。

(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.246~p.247、2008年、日本経済新聞出版社刊)

 【引用おわり】

 仕事には段取りというものがある。複雑で数多くのステップをやり遂げる必要がある。そのための準備をしっかりしないとうまくできない。

 どんな行動をすべきか。それが行動的翻訳である。

 入り組んだ内容は細かく分けるとやりやすい。それが課題分析である。

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