満腹だったらいくらおいしいごちそうを目の前にしても食欲はわかない。
反対に、お腹が空いていたら、どんな料理もおいしく食べまくる。
飲み過ぎて二日酔いになったらお酒は見るのもイヤだ。
ごちそうもお酒も好子としてなるのは、その状況によって変わる。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で320回目となる。
【引用はじめ】
食べ物はすべての人にとって重要な生得性の好子であるが、満腹状態では、ごちそうを目の前にしても食べるという行為は起こりにくい。
愛飲家でも、二日酔いのときはお酒を飲むのはおろか、見るのも嫌な場合がある。一方、普段はあまり水を飲まない人も、スポーツのあとや塩辛いものを食べたあとでは、水は強力な好子になる。
満腹状態、二日酔いでは好子は下がり、スポーツで汗をかいたあと、塩辛いナッツを食べたあとでは好子の効力は上がる。
このように、好子の効力を変えるような出来事や生理状態を確立操作という。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.259~p.260、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
好子が好子として機能するのは、そのタイミングによる。
好子としての効力を最大限に発揮するタイミングが重要である。
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