一つの仕事をするにしても、強化する随伴性だけでなく、弱化する随伴性もある。
行動一つ一つに複雑な随伴性があって制御されている。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で329回目となる。
【引用はじめ】
仕事にかかわる努力を強化する随伴性があると同時に、弱化する随伴性もある。
一つの行動がいくつもの随伴性で何重にも制御されている。しかも多くは、長期的には強化されるが、短期的に見ると弱化される。
だから、この効力の弱い強化随伴性を、いかに魅力的なものにしていくかの確立操作がどうしても必要になる。
社員がそれぞれ技能を高める努力を続けられるために、一人ひとりが「技能を高める」ことそれ自体が、いかに会社にとっても本人にとっても重要な好子であるかが、全社を通して確立していなければならない。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.265、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
会社全体にとって組織力を高めるには、社員一人ひとりの技能向上が不可欠である。
そうした努力を続けられる好子による強化随伴性が必要である。
技能を高める確立操作がなされるようにしなければならない。
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