組織改革にとって大事なことは、トップがいかにその新しいプロジェクトを支持し、新しい取り組みに対して評価するかである。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で328回目となる。
【引用はじめ】
組織の大きな構造改革は、そこに働く人々に行動の変化を要求する。
業務が増えたり、まったくしたことのない行動を要求されるかもしれない。
新しい仕事は負担を増やすから、新たなプロジェクトに基づく仕事の遂行に弱化随伴性が働く。
だから改革は進まない。
このような場合、新しい取り組みをいかに強化するか、新しい取り組みへの好子の効力をいかに導入するかという配慮が必要になる。
そこでトップマネジメントが、新しい取り組みをいかに評価しているかを言葉を通して語りかけ、言葉や言葉以外のあらる手段を通して強化する。
トップマネジメントによる新プロジェクトの支持は、弱化随伴性の力を弱め、強化随伴性の力を強める確立操作なのである。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.264~p.265、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
組織改革には、新しい行動が伴うためうまくいかなかったりする。それに慣れるためには時間を要する。
今までどおりの方がいいといった意見も起きかねない。そこで頓挫してしまったら元も子もない。
新しい試みにはリスクが伴う。それを乗り越えてこその改革である。
トップがその時々にアドバイスし、方向付けなどのフィードバックをする。トップの支えが必要となる。
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