組織文化を変えるには、どんな随伴性が絡み合っているかを明確にする必要がある。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で372回目となる。
【引用はじめ】
組織文化とは、実はさまざまな随伴性の集合体です。
たとえば、「問題を見つけたときに、それを指摘すると、嫌な目で見られたり邪魔にされたりする」とか、「問題を見つけても、知らん顔をしてなかったことにしていれば、罰や叱責を免れることができる」とかの随伴性がある会社では、組織ぐるみで虚偽や偽装が行われます。
個人の意識や資質に関係なく、そういう文化ができてしまうのです。
逆に、「問題を見つけたときに、それを指摘すれば、周囲から賞賛され尊敬される」とか、「問題を見つけても、知らん顔をしていたら、やがて厳しい叱責や罰が待っている」とかの随伴性がある会社では、仕事の品質にこだわる文化が定着します。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.333~p.334、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
組織文化を望ましい方向に変えるには、個人の意識や資質をどうこうしようとしても変えるのは難しい。
随伴性のありようを追及することが大事である。
組織内の問題をきちっと指摘し、それが認められる随伴性が必要だ。
そうしたことの繰り返しによって、組織文化は変えられる。
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