行動の直後に嫌なことがあると、不快感を覚え、それが繰り返されるとその行動はしなくなる。
それが弱化である。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第23回目である。
【引用はじめ】
(直前)上司に睨まれない⇒(行動)部下が上司に相談に行く⇒(直後)上司に睨まれる
上司にも、いろいろな人がいる。相談に行くと笑顔で迎えてくれる人もいれば、無視する人もいるだろう。
こちらが何か相談にのってもらいたいことがあって、上司のところに行くと、上司は邪魔くさそうにこちらをじろりと睨む。
すると、いつもそのようなことをされては、こちらは相談に行きにくくなり、よほどのことがない限り、相談には行かなくなるだろう。これは、上司に睨まれるということが、部下に不快を感じさせるために、「相談に行く」という行動を弱化しているのである。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.34
【引用おわり】
部下が困ったことを上司に相談に行く。ところが、相談に乗ってくれず、迷惑そうにする。そうしたことを繰り返されれば、その上司に相談には行かなくなる。相談に行くと上司から睨まれたりすれば、誰だって不快になる。それだったら相談なんか行かなくなるのは当然だ。相談に行くことは弱化される。
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