子どもが勉強したら褒めたりしなかったら、子どもは勉強をするだろうか。子どもは勉強するのが当たり前と思っている親もいて、褒めるなんて甘やかしと思い込んでいる親もいることは確か。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第17回目である。
【引用はじめ】
直前「親の褒め言葉なし」⇒行動「子どもが勉強する」⇒直後「親の褒め言葉なし」
直前「好奇心が満たされない」⇒行動「子どもが勉強する」⇒直後「好奇心が満たされない」
勉強しても親からは褒められることも注目されることもなく、さらには好奇心が満たされることもない。そんな経験しか知らない子どもが、勉強しなくなるのは当然である。
つまり、強化されない限り、人は動かない。
それは「良い」行動であるか、「悪い」行動であるかは関係ない。たとえ「良い」行動、「やるべき」行動であったとしても、それが強化されない限り、しないのが人の自然なあり方である。
このことを認識していない上司や親が、意外と多い。「給料をもらっているのだから、働くのが当たり前」という上司や、「子どもは勉強するのが仕事」という親は、今一度、自分が部下や子ども対してきちんと強化しているか、自ら振り返ってほしい。
そうした建前論が、部下の強化を怠る上司や、子どもの強化を怠る親の、都合のよい言い訳になっている。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.27~p.28
【引用おわり】
子どもが勉強しても、親の褒め言葉もなく、好奇心が満たされることもない。
そうなれば、勉強を続けるようにはならない。子どもが勉強した直後に、強化されなければ勉強はしなくなる。
子どもを勉強好きするには、親が子どもを強化することも大事となる。
0 件のコメント:
コメントを投稿