今までの状況が急に変わる。今までやれていたことができなくなった。そうしたことを何とか変えようと頑張る。そのような行動はなぜ起きるのだろうか。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第20回目である。
【引用はじめ】
「逆境をバネにする」
(今までずっと) 〈直前〉「レースに勝たない」⇒〈行動〉「レースで走る」⇒〈直後〉「レースに勝つ」
↓
(それがいきなり)〈直前〉「レースに勝たない」⇒〈行動〉「レースで走る」⇒〈直後〉「レースに勝たない」
↓
(すると) 「もっと必死に走る」
「逆境をバネにする」というが、あれもバーストの一種である。
いつも徒競走で1番をとっていた人が、あるときから勝てなくなった。すると、その人は、勝ちたいと思って一生懸命走る。練習でも、本番でも、今まで以上に必死に走る。そして、その努力が実を結ぶと、再び勝てるようになる。
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.31
【引用おわり】
今までできていたことが、急にできなくなる。そうしたことに対して、できるようにするために今まで以上の努力をする。
今までとは必死さが違う。うまくいかないことを克服しようとし続けるのだ。うまくいくようなさまざまな工夫を重ねる。問題を跳ね返そうとする行動が見られるようになるのだ。
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