2021年1月24日日曜日

逆境をバネにする

   今までの状況が急に変わる。今までやれていたことができなくなった。そうしたことを何とか変えようと頑張る。そのような行動はなぜ起きるのだろうか。

 そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第20回目である。

【引用はじめ】

 「逆境をバネにする」

 (今までずっと) 直前〉「レースに勝たない」⇒行動〉「レースで走る」⇒〈直後「レースに勝つ」

    ↓

 (それがいきなり)直前〉「レースに勝たない」⇒行動〉「レースで走る」⇒〈直後「レースに勝たない」

    ↓

 (すると) 「もっと必死に走る」

 「逆境をバネにする」というが、あれもバーストの一種である。

 いつも徒競走で1番をとっていた人が、あるときから勝てなくなった。すると、その人は、勝ちたいと思って一生懸命走る。練習でも、本番でも、今まで以上に必死に走る。そして、その努力が実を結ぶと、再び勝てるようになる。

 舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.31

【引用おわり】

 今までできていたことが、急にできなくなる。そうしたことに対して、できるようにするために今まで以上の努力をする。

 今までとは必死さが違う。うまくいかないことを克服しようとし続けるのだ。うまくいくようなさまざまな工夫を重ねる。問題を跳ね返そうとする行動が見られるようになるのだ。 

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