行動の直後に、「良いことがある」とその行動を繰り返すようになる。「強化」という行動の原理である。
それに対して、「何も変わらない」ことがあるとどうなるか。
そのことについて、舞田本では次のよう説明する。その引用は第15回目である。
【引用はじめ】
消去
〈行動⇒直後に何も変わらない(心地よさなし・苦しみからの解放なし)⇒繰り返し体験〉
⇒その行動を徐々にしなくなる
人の行動を制御する2つ目の原理は、消去である。
消去とは、
- ある行動をした直後に
- 何も変わらない(心地よくもならなければ、苦しみからの解放もない)と
- その行動をしなくなる
舞田竜宜著、杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」(日本経済新聞出版社、2012年)、p.25
【引用おわり】
「強化」の原理は、行動の直後に「良いことがある」とそれを繰り返す。
「消去」と呼ばれる原理は、行動の直後に「何も変わらない」と、その行動をしなくなるのである。
行動を制御する原理の2番目が「消去」である。
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