私たちはさまざまな環境の中で生活して、それに影響を受けて行動を身につけている。
それについて、舞田本では以下のように述べる。舞田・杉山氏の共著書の紹介は、通算で371回目となる。
【引用はじめ】
人は、それまでの人生において、さまざまな環境にさらされ、その環境がつくる随伴性の影響を受けて、人それぞれの行動パターンを身につけています。もちろん、それらは個性ですから基本的には肯定されるべきものです。ですが中には、自分として、できることなら変えたいと思っている行動も、あるでしょう。
そういうときには、まず、どのような随伴性が、その行動を維持強化しているのかを考えてみてください。新たな行動パターンを獲得するための、新しい随伴性、望ましい随伴性というものを、工夫してみてください。きっと、何かが変わるはずです。
(舞田竜宣 + 杉山尚子著「行動分析学マネジメント 人と組織を変える方法論」p.328、2008年、日本経済新聞出版社刊)
【引用おわり】
今ある自らの行動を変えたいならば、何が問題となっているのか追求することである。その行動が持続している随伴性を明らかにするのだ。
望ましい行動を身につけるための新たな随伴性を導入する。その随伴性がうまくいくかどうか試してみる。うまくいかない場合は、さらに別な随伴性で試してみる。
そうした努力を繰り返して、よりよい行動を身につけていくのである。
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