ある行動をした結果、悪いことが起こる。そうすると、その行動は繰り返されなくなる。それは「弱化された」となる。
また、良いことがなくなると、その行動が繰り返されなくなる。それも、ABA(応用行動分析学)の分析では、「弱化された」となる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第29回目である。
【引用はじめ】
◎ 弱化の原理
「人が何かの行動をした結果、悪いことが起きるか、良いことがなくなると、その行動は繰り返されなくなる」
「強化」とは逆の「弱化」の原理を考える。「弱化」の1つ目のパターンが次のようなことである。
《弱化の例①》
「Aさんは、カフェでパンケーキを食べたら、パサパサで甘くとてもまずかった」
Aさんが「パンケーキを食べる」という行動をした結果、「まずい」という、嫌なことが起きました。
Aさんは、このカフェに行ったとき、このパンケーキを食べることは、二度とありませんでした。
パンケーキがおいしそう ⇒ パンケーキを食べる ⇒ とてもまずかった
「パンケーキを食べることが弱化された」ということになります。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.47~p.48
【引用終わり】
「弱化」は「強化」と逆の原理である。
ある行動をしたら悪いことが起こるので、その行動を繰り返さなくなる。
行動の悪い結果のために、行動をしなくなってしまうのだ。
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