2021年7月28日水曜日

弱化の原理=1つ目のパターン

  ある行動をした結果、悪いことが起こる。そうすると、その行動は繰り返されなくなる。それは「弱化された」となる。

 また、良いことがなくなると、その行動が繰り返されなくなる。それも、ABA(応用行動分析学)の分析では、「弱化された」となる。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第29回目である。

【引用はじめ】

 ◎ 弱化の原理

 「人が何かの行動をした結果、悪いことが起きるか、良いことがなくなると、その行動は繰り返されなくなる」

 「強化」とは逆の「弱化」の原理を考える。「弱化」の1つ目のパターンが次のようなことである。

 《弱化の例①》

 「Aさんは、カフェでパンケーキを食べたら、パサパサで甘くとてもまずかった」

 Aさんが「パンケーキを食べる」という行動をした結果、「まずい」という、嫌なことが起きました。

 Aさんは、このカフェに行ったとき、このパンケーキを食べることは、二度とありませんでした。

 パンケーキがおいしそう ⇒ パンケーキを食べる ⇒ とてもまずかった

 「パンケーキを食べることが弱化された」ということになります。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.47~p.48

【引用終わり】

 「弱化」は「強化」と逆の原理である。

 ある行動をしたら悪いことが起こるので、その行動を繰り返さなくなる。

 行動の悪い結果のために、行動をしなくなってしまうのだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿