2021年7月29日木曜日

弱化の原理二つ目のパターン

  弱化の原理は、一つ目のパターンはある行動をした結果、悪いことが起こる。そうすると、その行動は繰り返されなくなる。それが「弱化された」となる。

 二つ目のパターンはある行動をした結果、良いことがなくなる。そうすると、その行動が繰り返されなくなる。それも、ABA(応用行動分析学)の分析では、「弱化された」となる。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第30回目である。

【引用はじめ】

 ◎ 弱化の原理

 「人が何かの行動をした結果、悪いことが起きるか、良いことがなくなると、その行動は繰り返されなくなる」

 「強化」とは逆の「弱化」の原理に関する2つ目のパターンが次のようなことである。

 《弱化の例②》

 「Aさんが、カフェでたくさん注文したところ、今月の食費がほとんどなくなってしまいました」

 「たくさん注文する」という行動をした結果、「お金」という良いものがなくなってしまいました。

 Aさんは、今後、カフェでたくさん注文するという行動は、あまり繰り返さなくなりました。

 お金がある ⇒ たくさん注文する ⇒ お金がなくなった

 「たくさん注文することが弱化された」となります。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.48

【引用終わり】

 弱化の原理の二つ目のパターンが、ある行動をした結果、良いことがなくなるということであった。そうすると、この行動は繰り返さなくなるのだ。この行動は弱化されてしまう。

 弱化にも二つのパターン、さらに強化にも二つのパターンがあるのである。 

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