弱化の原理は、一つ目のパターンはある行動をした結果、悪いことが起こる。そうすると、その行動は繰り返されなくなる。それが「弱化された」となる。
二つ目のパターンはある行動をした結果、良いことがなくなる。そうすると、その行動が繰り返されなくなる。それも、ABA(応用行動分析学)の分析では、「弱化された」となる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第30回目である。
【引用はじめ】
◎ 弱化の原理
「人が何かの行動をした結果、悪いことが起きるか、良いことがなくなると、その行動は繰り返されなくなる」
「強化」とは逆の「弱化」の原理に関する2つ目のパターンが次のようなことである。
《弱化の例②》
「Aさんが、カフェでたくさん注文したところ、今月の食費がほとんどなくなってしまいました」
「たくさん注文する」という行動をした結果、「お金」という良いものがなくなってしまいました。
Aさんは、今後、カフェでたくさん注文するという行動は、あまり繰り返さなくなりました。
お金がある ⇒ たくさん注文する ⇒ お金がなくなった
「たくさん注文することが弱化された」となります。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.48
【引用終わり】
弱化の原理の二つ目のパターンが、ある行動をした結果、良いことがなくなるということであった。そうすると、この行動は繰り返さなくなるのだ。この行動は弱化されてしまう。
弱化にも二つのパターン、さらに強化にも二つのパターンがあるのである。
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