2021年7月27日火曜日

人が何かの行動をしたら、悪いことがなくなった

 ある行動をした結果、良いことが起こる。そうすると、その行動が繰り返される。それは「強化」である。

 また、悪いことが起こっていたことがなくなる。そういったことが繰り返されると、ABA(応用行動分析学)の分析では、「強化」という。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第28回目である。

【引用はじめ】

 ◎ 強化の原理

 「人が何かの行動をした結果、良いことが起きるか、悪いことがなくなると、その行動は繰り返されるようになる」

 《強化の例②》

 「Aさんは、カフェが寒かったので、定員に伝えたところ、暖房の温度を上げてくれた」

 Aさんが「店員に伝える」という行動をした結果、「寒い」という嫌なことが、なくなりました。

 Aさんは、寒いときには、また店員に声をかける、という行動を繰り返すようになります。

 寒さを感じる ⇒ 店員に声をかける ⇒ 寒さを感じなくなる

 「店員に声をかけることが強化された」ということになる。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.47

【引用終わり】

 カフェに寄ったら店内がとても寒かった。それで店員に「寒い」と訴えた。そうしたら、店員は暖房を入れてくれた。暖房を入れてもらいたかったら店員にそのむねを訴えるようになる。行動の図式は次のようになる。

 暖房なし ⇒ 店員に「寒い」と言う ⇒ 暖房あり

  

0 件のコメント:

コメントを投稿