「意識改革」を目指す研修で実際行動を変えることはできるか。一時的に変わっても、それが長く続かない。そうした例が多い。
そのことについて、榎本氏、次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第5回目である。
【引用はじめ】
会社の組織においての人材育成手法は、「意識改革」系のアプローチがほとんどです。
「望ましい行動をしないのは、その個人の意識が低いから」という理屈には、多くの人がそのとおりと思っています。「意識を変えれば人が変わる」という考えになり、研修や人材マネジメント手法なども、意識を変えるもののを行うことが多くなってきます。
これでうまくいっていないケースも非常に多い。研修をしたのに、望ましい行動に結びつかない。その結果、「意識が変わらないお前はダメなやつだ」と、個人の人間性が責められます。すると、その責められる個人も不幸になり、組織も結局は成長しません。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) はじめに
【引用終わり】
意識を変えようとしてもなかなか難しい。そうなると、意識が変わらない本人が悪い、努力が足りないと個人攻撃されたりする。それよりも、行動に着目して、行動を変えようとする方が、分かりやすいし効果的である。
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