2021年7月31日土曜日

好子(こうし)と嫌子(けんし)

 強化と弱化の原理では、行動の結果によってその後の行動が繰り返すか、繰り返さないかを明らかにする。「良い結果」か「悪い結果」かということである。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第32回目である。

【引用はじめ】

 「強化の原理」「弱化の原理」における「行動した結果」の「良いこと」「悪いこと」は、専門用語では「好子(こうし)」「嫌子(けんし)」と言います。

 好子(こうし) 「行動の直後に現れる刺激や結果のことで、直前の行動を強化させるもの」

 嫌子(けんし) 「行動の直後に現れる刺激や結果のことで、直前の行動を弱化させるもの」

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.49

【引用終わり】

 行動の直後に「好子」が提示されれば、行動は強化されることになる。逆に、行動の直後に「嫌子」が提示されれば、行動は弱化される。

 強化、弱化、好子、嫌子という4つによって、心という仮説を考慮しなくても、行動の予測がかなり可能になる。 

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