「意識改革」による研修では、個人の意識が変わらず個人が責められる例がある。そうしたやり方より、環境要因を問題にして、個人の行動を変えたほうが組織にとってもいい。
そのことについて、榎本氏、次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第6回目である。
【引用はじめ】
研修をしたのに、望ましい行動に結びつかない。その結果、「意識が変わらないお前はダメなやつだ」と、個人の人間性が責められます。すると、その責められる個人も不幸になり、組織も結局は成長しません。
「ABAマネジメント」では、この考え方を180度転換し、「行動」に直接働きかけ、科学的な原理原則を用いて変えていきます。
個人が責められるのではなく、どうしても行動が起きないのかという、環境要因に着目するようになります。その結果、望ましい行動ができる社員が育成され、組織の成長にもつながります。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) はじめに
【引用終わり】
個人の意識を変えるなんて簡単にはできない。それよりも、個人の行動のあり方がどうなっているかに着目することだ。そして、望ましい行動はどのように引き出すかを行動原理の手法によって試みるのだ。
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