2021年7月16日金曜日

レッテルを貼って、可能性をつぶさない

 部下が「受身型」で「消極的タイプ」という行動特性だから、うまく営業ができないと決めつけてしまう。こうなると、その部下に対する期待もしなくなる。これでは部下の活用も不十分になって、事業所にとってはマイナスである。さらに、部下の可能性を無駄にすることになる。 

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第18回目である。

【引用はじめ】

 レッテルを貼るということは、あくまでも「いま現時点での」その人の行動特性の傾向を知るということです。

 そして、その行動特性は、後からいくらでも変えることができるものだ。

 人の行動変容には、かなりの可能性があるのです。

 教える側のやり方次第で、本当はできることはたくさんあるのです。

 「消極的だから」「慎重タイプだから」、あるいは「ゆとり世代だから」というように、勝手にレッテルを貼って、いかにも原因っぽくしてしまうことのないようにすべきです。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.29

【引用終わり】

 部下などに対して、レッテルを貼って、うまくできない理由づけで満足してしまう。消極的だから、営業には向かない。人としゃべるのは苦手みたいだから、お客さんをうまく勧誘できないなどなってしまう。

 今時点での行動をみてダメと決めつけてしまう。レッテル貼ってダメな理由にしてしまう。行動はやりようによっては変わり得る。その試みを止めてしまっては、人材の無駄遣いになってしまうのだ。せっかくの人材が生きる試みを行う必要がある。 

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