行動を強化したり、弱化するものとして好子や嫌子がある。それも、もともと好子や嫌子の働きがあるもの、あとからそうした働きになるものとがある。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第72回目である。
【引用はじめ】
ほとんどの人に、「お金」は好子として強力に働きます。お金という好子が提示されるために、働くことが強化されるというのも、当たり前のことです。
でも、生まれたばかりの赤ちゃんにとっては、「お金」は好子にはなりません。赤ちゃんには、母乳だとか、スキンシップみたいなものが、強力な好子として働きます。
実は、このように好子には、生まれもって好子となるもの、あとから好子に変わるもの、というような区分があるのです。嫌子も同様です。
「生得性」 「生まれたときから好子(嫌子)になるような刺激」
「習得性」 「最初は好子でも嫌子でもないが、あとからその性質になるような刺激」
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.83
【引用終わり】
生まれたときから好子や嫌子だったという刺激には、食べ物がある。食べ物は強力な好子の一つである。生得性の好子として働きがある。
但し、食べるとお腹をこわしたりするものは生特性の嫌子と言える。
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