行動を促す刺激として「生得性」と「習得性」のものがある。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第73回目である。
【引用はじめ】
好子や嫌子には、次のように「生得性」のものと「習得性」のものがある。
「生得性」 「生まれたときから好子(嫌子)になるような刺激」
「習得性」 「最初は好子でも嫌子でもないが、あとからその性質になるような刺激」
「生得性」の好子には、たとえば、食べ物や水、適切な温度や湿度、人とのふれあい、性的刺激などがあります。生きるために必要なものが多いでしょうか。
「生得性」の嫌子のほうには、大きな音や、痛い刺激、過度な温度など、生きるために避けるべきものが当てはまります。
一方、「習得性」の好子、嫌子は、育ってきた環境などにより、個人ごとに違うものが該当します。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.83~p.84
【引用終わり】
「生得性」のものには、生きるためになくてはならない刺激である。食べ物などがその典型である。食べ物には好子としての働きがある。
逆に痛みなどは生得性の嫌子である。痛みをもたらすものに対しては、避けようとするのである。
「習得性」の刺激は、それぞれの経験によって大きく違ってくる。好みがそれぞれに違ってくるというのは、こうしたことからである。
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