2021年9月18日土曜日

上司が嫌子になるとどうなるか?

 「嫌子」とは、「何か行動した直後に出現すると、その行動の自発頻度を低める出来事や条件」である。上司が部下に対して、怒るなどが続けば上司が嫌子になってしまう。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第78回目である。

【引用はじめ】

 上司と一緒にいると、いつも怒られる。ダメ出しされる、嫌な顔をされる、バカにされる。

 このように上司と上記のようなことが繰り返されると、上司自身が「嫌子」になってしまう。

 すると、どのようなことが起こるでしょうか。嫌子である上司を避けるようになり、できるだけその上司がいないところで仕事をするようになり、コミュニケーションも取らなくなっていく、ということが起きてきます。上司を避ける行動の「嫌子消失による強化」です。

 こうなってしまうと、仕事は進まないし、経験も積めず、技術も教えてもらう機会がなくなるので、スキルも身につきません。人は育たず、成果も出ない組織ができあがります。

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.87~p.88

【引用終わり】

 上司が部下に対して嫌子を対提示続ければ、上司そのものが嫌子になってしまう。上司を避けようとして、上司を頼ったり、仕事を教わろうともしなくなる。報告も上げないなんてことも起こってしまう。関係が遠ざかってしまうのだ。明らかに効率が下がるのは確実である。 

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