「報連相の徹底」をするには、どんな改善がいいか。表面的に「徹底しろ!」の指示よりもっといい対策を突き詰めてみる。そうすると、問題がさらに明らかになる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第88回目である。
【引用はじめ】
- 改善したいと思いついたことは何か 「部下が報連相を徹底できないので困っている。徹底させたい」
- 何のために上記を改善したいのか、改善したら何につながるか 「クレームなどにすぐ対応できる」
- 2の目的のためには、他にもっと改善すべきことはないか
3つの手順のうちの1番目、2番目まで、「報連相の徹底」について思いついたことを書きました。
次は、3番目の手順「目的のために他にもっと改善すべきことはないか」を考え、記載します。「報連相の徹底」には、次のようなさらに深い改善も考えられます。
- クレームやトラブルには、グループウェアの共有で対応できる
- 間違いの修正も同様だが、個人の部分は見つけづらい、遅い
- 部下の指導は仕事の成果や人事評価でも見られるが、タイミングが遅いし、その場での指導のほうが上司もやりやすい
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.97~p.98
【引用終わり】
職場の仕事そのものを裏の裏まで突き詰めてみる。そのことによって、仕事のやり方の問題点が良く見えてくる。より良い改善策を見いだすことも可能となる。
そうなれば、「報連相」もごく普段どおりのものになっていく。
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