2021年9月9日木曜日

「連続強化」とは

 行動した直後に、好子などがどのようなタイミングに提示されるかによって、行動にも大きく影響する。それが、「強化スケジュール」という概念である。1回ごとに必ず好子が出現することを「連続強化」という。

 そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第69回目である。

【引用はじめ】

 「強化スケジュール」とは、「どのような間隔とタイミングで、好子が提示されるかをスケジュールで表したもの」です。強化スケジュールには、「連続強化」と「部分強化」があります。

 「連続強化」とは、行動したあとに、必ず好子が出現することです。

 たとえば、次のようなことです。

  • 自動販売機でボタンを押したら、毎回ジュースが出る
  • リモコンのスイッチを押したら、TVがつく
  • 家族に「おはよう」というと、必ず「おはよう」と返事がくる

 榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版) p.81

【引用終わり】

 私たちは青信号になったら、横断歩道を渡る。車も横断歩道の前で止まってくれるし、歩行者も安心して渡れると思っている。

 青信号になれば、安全に横断歩道を渡ることができるのだ。それはいつもどこでも行われている。これが、「連続強化」の一つである。 

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