行動の改善にあたっては、変容させたい行動とは何か、具体的に決定する必要がある。ここでは、「報連相の徹底」を取り上げている。それをよりわかりやすく明らかにするのだ。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第89回目である。
【引用はじめ】
目的をしっかり見定めたら、次は可能な限り「具体的」で、変容させたい標的となる行動である「ターゲット行動」を、シートを使って決めていきます。
たとえば、「報連相の徹底」に関して、「改善すること」とは何かを書き出します。
「改善すること」➡部下の報連相を徹底する
次に、これをもっと具体的に、目に見えるレベルの行動に変換していきます。この工程が少し難しいところで、慣れてくればパッとできるようになりますが、考えてしまうこともあると思います。
「部下の報連相を徹底する」という表現は、一見、行動を表しているような感じがしますが、実は行動ではない書き方になっています。
- 「報連相」とは、具体的には何を誰にどのようにすることなのか
- 「徹底」とは、具体的に何をどこまでやることなのか
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.99
【引用終わり】
「部下の報連相を徹底する」といっても、もっと具体的に表現することが必要だ。誰が読んでもわかるかという視点が大切である。
「報連相」とは何か。誰に対して行うのか。どのように行うのか。
さらに、「徹底」とは、何を行うのか。どの程度行うのか。
そういったことを、より具体的にしないとわからない。
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