上司の好き嫌いってどんな風に決まるか。初任者にとってはじめは好きでも嫌いでもないはずだ。それがだんだんと接するうちに好き嫌いが鮮明になってくる。上司から褒められる、あるいは怒られるなどの経験の積み重ねによるものだ。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第77回目である。
【引用はじめ】
好子となる上司(好かれる上司)と、嫌子となる上司(嫌がられる上司)とでは、いったいどこで差ができるのでしょうか?キーワードは、「対提示」です。
もともと、初めて接する段階では、上司はその部下にとって、好ましいものでも、嫌なものでもありません。中性刺激なのです。
しかし、その上司と長く一緒にいると、その他のいろいろな刺激が出現します。「対提示」されるわけです。
そして、その上司と一緒にいると、いつも怒られる。ダメ出しされる、嫌な顔をされる、バカにされる・・・、というように、嫌子と一緒に「対提示」されることにより、はじめは中性刺激だった上司そのものが、「嫌子」になってしまうのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.87
【引用終わり】
上司からいつも怒られるなどによって、上司と顔を合わせることを避けようとする。上司に対する苦手意識が高ずるようになる。上司と「怒られる」ことが対提示するからだ。上司が嫌子になってしまう。
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