職場内での問題に対して、やみくもに改善策に飛びつく結果、問題をさらに悪化させることもある。できるだけABAマネジメントを省略せず手順通りに進めるのがいい。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第81回目である。
【引用はじめ】
慣れてくると、ついつい途中の過程を飛ばして、「改善策に飛びつく」ということをしてしまいます。実は、これでうまくいかないケースがとても多いのです。
たとえば、次のような職場での問題があったとします。「A上司は、いつも大きな声で部下のBさんを叱責している。職場の雰囲気を悪くするので何とかしたい」
ここで、「上司は高圧的なタイプだ」として、その高圧的な性格を何とかしよう、というのは、循環論における個人攻撃となるのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.92
【引用終わり】
ABAマネジメントの手順は、「目的の明確化➡変容行動の決定➡ABC分析➡改善案の決定➡優先順の策定」となる。この手順にしたがってまず試してみる。うまくいけば、それを繰り返す。うまくいかなければ、どこの手順に問題があるか検討し、再度試すことになる。
思い付きの改善策には飛びつかないことが大事である。
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