上司が部下に対して、褒めたりすることが続けば上司自身が好子になる。「好子」とは、「何か行動をした直後に出現すると、その行動の自発頻度を高める出来事や条件」である。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第79回目である。
【引用はじめ】
上司が部下に対して、次のような好子を対提示する人だったらどうでしょう。
部下が「褒められる」「良さを指摘される」「笑顔」「認めてくれる」ことなどが「対提示」されると、上司自身が「好子」になります。
上司自身が好子になっていくと、部下もできるだけ一緒にいるようになります。指導も受けやすくなり、報連相をする機会も増え、コミュニケーションもよくとるようになります。
したがって、人材育成も仕事の成果も実現できるようになってきます。
上司自身が好子になるか、嫌子になるかで、組織のパフォーマンスは大きく違ってきます。できるかぎり、他の好子と対提示できるようにしていきましょう。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.88
【引用終わり】
上司自身が部下に対して、好子になるような行動を繰り返すと、部下も上司との関係は良好なものとなる。お互いの関係はより良いものとなって、組織にもいい影響を与えることになる。
上司と部下とのより良い関係づくりが、成果を上げていくことにつながる。
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