入社したての社員に対して、プレゼンなど任せてもそううまくいくわけない。プレゼンがうまくいかなかったからといって、失敗を本人の能力不足せいにしてしまう。こうしたやり方では、社員の能力向上につながらない。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第62回目である。
【引用はじめ】
企業の組織でありがちなのが、プロンプトを一切提示せずに、やらせたりする上司が存在することの問題です。
たとえは、初めてのプレゼンのときに、プロンプトを何も出さずに、できない部下に対して「自分で何とかするのが社会人だ」などと個人攻撃をする。使ったことのないシステムにとまどっている部下に「なんでこんなものがわからないんだ」と同じく個人攻撃をする―これでは、部下の正しい行動は出現せず、ひいては組織のパフォーマンスも低くなっています。往々にしてこのような上司の「プロンプト不足」を目にすることがあります。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.76
【引用終わり】
部下などの力をうまく引き出すには、適切なプロンプトが不可欠である。それによって、部下に成功体験を積ませる必要がある。部下の仕事がスムーズに進むように適切なアドバイスすることが大切だ。そのアドバイスこそプロンプトと言える。
プロンプト不足で部下を混乱させて、仕事に対するモチベーション下げるようでは元も子もない。
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