上司からの部下に対するきっかけ(プロンプト)は徐々にフェードアウトしていくと、時には部下の適切な行動が出現しなくなる場合もある。そうなったら、また再び行動を促すきっかけ(プロンプト)が必要です。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第130回目である。
【引用はじめ】
上司の部下に対する自発的行動を促すためのきっかけ(プロンプト)を減らしていくと、上司から促さないと部下は言わなくなってしまうこともあります。
その際には、しばらくしてから「最近、提案がないけど、どう?」というように、聞いてあげましょう。再度きっかけを提示するわけです。
そして、提案が出てきたら、いままで以上に大きな好子を提示するようにします。「おお、なるほど! やっぱりAさんの案はいいよ! 提案してくれないともったいないなあ」
このように、様子を見ながらも、指示はフェードアウトできるように減らしていく必要があります。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.144
【引用おわり】
「自律型社員」を容易に育成できるわけではない。
きっかけ(プロンプト)を徐々に減らし、適切な行動に対して、うまく好子を提示することが必要だ。
こうしたことについても、部下に合わせたやり方でなければならない。みな一様にやっても難しい。中長期の取り組みにより、上司も試行錯誤を繰り返してより良い工夫をすることである。
0 件のコメント:
コメントを投稿