人材育成には、時間を要する。手間暇がかかる。「塵も積もれば山となる」ものであり、一気にできない。だから、後回しにされがちになる。結局、放置されかねない。すごく大事なことなのだが、自然に任せてしまう。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第131回目である。
【引用はじめ】
人材育成には、手間暇がかかります。いわゆる「優秀な上司」は、人材育成のデザインを、経験などから身につけています。
はじめは丁寧に教え、自分でもやって見せて、そしてやらせて、相手が喜ぶフィードバックをする。それから、教えることや指示を少しずつ減らしていって、それでも頑張ったときには、大きく褒める。これが人材育成の原理原則です。これをできる人が優秀な上司といえます。
経験則だけでは、なかなか教えられないものを、ABA(応用行動分析学)マネジメントは「しくみ化」して、誰でも取り組めるようにしています。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.145
【引用おわり】
人材育成ができる「優秀な上司」がいる組織は、活性化を図ることができる。経験で身につける上司もいるだろう。しかし、なかなかそういかないからこそ、人材育成は難しいのである。
人材育成の方法論を身につける必要がある。ここで取り上げる原理原則を試すことである。そして、「優秀な上司」をめざすのだ。
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