どこの事業所や会社でも「自律型社員」を求めている。その育成はいかにあるべきかで苦闘している。自律性の高さは、行動一つ一つの成果の集まりで決まる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第138回目である。
【引用はじめ】
会社や組織の業績というものは、社長一人で何とかしようと思っても、成し遂げられるものではありません。
たくさんの社員の、それぞれの行動の積み重ねにより、成果が出て、それが集まったものが業績となるのです。
その一人ひとりの行動が、望ましいものであり、行動の量も質も増えるようであれば、組織の業績はより向上していきます。
当たり前といえば、当たり前なのかもしれませんが、あまりこの「社員の行動」までは落とし込めていないことが多く、「個人の成果」までで止まっていることが多いのです。
「個人の成果」も、その個人の行動の結果でしか出せません。成果は、行動の集積なのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.156~p.157
【引用おわり】
組織で働く個人個人の成果の集まりが、組織の成果となる。一人ひとりの働きぶりが組織を良くも悪くもする。
組織の長一人だけであがいてもなんともならない。組織を構成する一人ひとりによる多くの働きが、組織の生産性に大きく影響するのだ。個人の望ましい行動の積み上げが、より良い組織をつくりあげる。
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