「個人目標の売上10%上げる」ことを達成するために、さらにそれにつながる「具体的な行動」が必要だ。それには、デッドマンテストやビデオカメラテストをクリアできるものである。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第145回目である。
【引用はじめ】
【個人目標:売上10%上げる】
- 具体的な行動 「新規の訪問を徹底する」 デッドマンテスト◯ ビデオカメラテスト✕
- 具体的な行動 「ムダな提案をしないようにする」 デッドマンテスト✕ ビデオカメラテスト✕
- 具体的な行動 「新商品知識の勉強を週1時間行う」 デッドマンテスト◯ ビデオカメラテスト◯
上記のように、死人にはできない(受け身ではない)表現にし、ビデオカメラで撮影した際に、映像を見て何をやっているかがわかるレベルにする(具体化する)ようにしましょう。
ただ、実際にやってみると次のようなケースで設定することがみられます。
【個人目標:売上10%上げる】に対して、
- 受注を3月までに10件、6月までに20件に増やす
- 新規のお客様を毎月3件受注する
これでは、「行動」ではなく、「成果」を詳しくしただけです。こうなってくると、「受注を3月までに10件」達成するためには、どんな具体的行動をするのかが、結局は抜け落ちたままです。では、今日これからどんな行動をするのか、といわれても何も答えられず、あいまいなまま、成果を追いかけている状態です。必ず、何をするのかという、目に見える行動レベルで書き出せるようにしましょう。そして、その行動をすれば、掲げた目標に近づいていくという「必要十分」な内容かどうかも、チェックできるようにしてください。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.167~p.168
【引用おわり】
「個人目標の売上10%上げる」に直接つながる具体的な行動と、上記の例のような「成果」とは異なることを知っておくべきである。
結局は、具体的な行動の一つ一つが積み上がって、「成果」として生み出されるのである。
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