「自律型社員」の望ましい行動の一つとして、積極的に提案するようになった。こうした行動の定着は、次の望ましい行動にも影響して、新たな行動に広がり見せる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第137回目である。
【引用はじめ】
改善提案をするときに、成功体験があるおかげで、「この上司には、改善提案だけではなく、お客様にこうしたほうがいい、ということを伝えたら、認めてくれるのでは?」というようになってきます。
このように行動できることに、意識的とか無意識とかは考えなくてよいのです。(これを考え出すと、また循環論に陥ります)。強化履歴がある人は、似たようなケースでも行動が強化されやすくなるのは事実で、行動の原理の一つ「般化」だととらえておけばよいのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.152
【引用おわり】
望ましい行動を少しずつ獲得することで、それが次々とより良い行動を生み出すきっかけとなっていい循環ができるようにする。それが可能なのである。中核的行動からさらに広がって、自発的な行動を生み出す。立派な自律型社員が育つのである。
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