人材育成などにおいて、適切な行動ができた直後の結果おいて、褒めたりして強化する。それも毎回強化するのがいい。しかし、だんだんとその強化の回数を減らし、強化したりしなかったりするようにしても適切な行動ができるようになる。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第132回目である。
【引用はじめ】
部下が適切な提案してきたら毎回褒めるといった「連続強化」でなく、徐々に褒めることを減らしていく「部分強化」でも、継続的に提案行動は行われます。
連続強化から部分強化(たまに褒められる)にしていくと、褒められないときに行動しなくなってしまうことに、抵抗力がついてくるようになります。これを「消去抵抗」といいます。
よい結果(好子)が出てこなくなると、それまで強化されていた行動をしなくなってしまいます。しかし、毎回必ずよい結果(好子)が出てきたときに比べ、出たり出なかったりするときのほうが、行動をしなくならずに継続するのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.147
【引用おわり】
人材育成をめざして、上司は部下の提案に対して連続強化することは重要である。でも、その行動が安定してきたら部分強化でもよくなる。そのタイミングを見計らって部分強化にしたほうがいい。
上司にとっても気を遣わずにすむ。また、部下のほうも上司からの褒め言葉がなくてもできることで、自主性が高まっていることになるのだ。
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