社員などのそれぞれの違いは、「性格」によるものだという考え方が一般的だ。しかし、そうしたレッテルによって理解したとしても、なかなかその改善にはつながらない。
今までの環境の違いがそうした違いを生み出したといった考え方によって、改善を図ろうとするのが私たちのやりかたである。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第148回目である。
【引用はじめ】
「人の行動は環境によって引き起こされて、繰り返すようになる」というのがABA(応用行動分析学)の原則的な考え方です。同じ改善策を実施しても、人によって効果が出る・出ないには差があり、それぞれに適した改善を行っていかなくてはなりません。
この人の個による差は、一般的に「性格」によると言います。しかし、ABCマネジメントでは、「性格」というような先天的なイメージのレッテルでとらえないようにし、「強化履歴」と「文脈」の違いという考え方をします。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.178~p.179
【引用おわり】
個人の違いを「性格」などでとらえず、環境の違いでとらえるとはどういうことか。
今までの「強化履歴」はどうだったのか。個人の行動をしたときの「文脈」はどうだったのか。こうしたことによって、個人個人の違いをとらえようとするのである。
そうしたことを把握し、行動の改善に結びつけるやり方である。
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