「自律型社員」の育成には、まずは適切なきっかけ(プロンプト)から始めて、それを徐々に減らし、最終的にきっかけ(プロンプト)がなくても、目指した行動ができるようにする。部下などには、こうしたやり方で対応することが大事である。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第129回目である。
【引用はじめ】
いままでは「何か改善点はないか?」と聞いていたのを、「どう思う?」と変えます。詳細な指示から、おおまかな指示に変えることで、自分自身で考える余地が大きくなっていきます。
さらには、「これからは、こちらからは聞かないけれど、思いついたらどんどん提案してくれ!」というように、指示をフェードアウトしていきます。
自分から言うルールとして、「Aさんだったら、これから自分で考えてくるのを期待している」と明確に伝え、きっかけ(プロンプト)がなくとも、自分で提案してくるように形づくっていくのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.142
【引用おわり】
「自律型社員」を育成することをめざすには、きっかけ(プロンプト)をだんだん減らしていく方策が大切だ。具体的な指示内容によるきっかけ(プロンプト)によって、適切に行動ができるようになったら、
次はそうした指示の回数を減らしたり、指示内容をだんだんあいまいにしていったりする。
そして、最終的にはきっかけ(プロンプト)がなくても適切な行動をするようになることが目標である。
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