社内において、積極的で能動的な望ましい行動ができた部下こそが、「自律型社員」といえる。始めから「自律型社員」がいるわけでない。望ましい行動がたくさん身につけた部下を「自律型社員」とよぶのだ。
そのことについて、榎本氏は次のように述べる。榎本氏の著書からの引用は第135回目である。
【引用はじめ】
「自律型社員」の行動が、指示がなくてもたくさんできるようなれば、その人は「自律型社員」と認められるようになります。
「自律型社員」という抽象的な内面を先につくり、それが行動を引き出しているのではありません。行動が先で、望ましい行動がたくさんできるようになり、それが繰り返されて定着することで「自律型社員」となるのです。
榎本あつし著「自律型社員を育てる〖ABAマネジメント〗」2017年(アニモ出版刊) p.150
【引用おわり】
部下には望ましい行動を一つずつ身につけてほしい。
そのためには、上司の部下に対する具体的指示や、部下の望ましい行動の結果に対する強化を繰り返す必要がある。そして、部下がの望ましい行動が繰り返されるようになったら、上司の強化のあり方を変え徐々に強化の回数を減らすなど工夫するのである。そのような対応により、望ましい行動を一つずつ定着できるようにするのだ。
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