課長が部長に対して、反対意見ばかり述べる。なぜこうした発言になってしまうのか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第177回目となる。
【引用はじめ】
課長が部長の発言に反対や批判ばかりするというのはなぜなのでしょう。
この課長は部長に反対意見を述べたり批判的なことを言ったりすると、少しすっきりした自慢げな顔になります。具体的には、次のようなことだと言います。
- 部長の話を聞いていると、納得しかねるところがたいてい出てくる。それを黙って聞いていると、フラストレー―ションがたまってくる。そこで我慢できずに反対や批判を言ってしまうと、フラストレーションが解消される
- 部長の話には、穴がたいていある。そこを指摘することで、自分が部長と同等以上の能力があると感じることができる
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.180~p.181
【引用おわり】
課長は、部長の話に納得できない。その結果、フラストレーションがたまる。その発言に反対を唱えることでフラストレーションが解消されるのだ。また、部長の問題ある発言に対して、指摘すれば、部長の能力を上回っていると感じることができる。なるほど、こうした批判的発言が強化されることになるのだ。部長の発言に対して、課長は批判や反対を繰り返すことになるのである。これでは、部長との関係は悪くなってしまう。組織的にも雰囲気を悪くしてしまう。このためにも、部長なども対策が必要である。
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