課長の悲観的な発言が続いている。もう少し、楽観的な発言を期待したい。どうすれば良いか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。
引用は、通算で第189回目となる。
【引用はじめ】
課長の悲観的な発言を弱化したい。それには、どうすれば良いか。
たとえば新製品発売の会議があったら、課長の上司が「結果が良くても悪くても責任は私にある」と明言する。そうすれば、課長の発言は責任が問われなくなりますから、今まで彼を悲観的発言に駆り立てていた要素がなくなります。それなら彼も楽観的な話がしやすくなります。そして、実際に楽観的な発言をしたら、笑顔や賛同で強化するのです。
逆に、上司が「責任は自分はとるから」と言っているにもかかわらず、彼がまだ悲観的なことを言うようであれば、そのときは弱化すべきです。それは誰が見ても正しい行為と言えるはずです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.189
【引用おわり】
課長にとっては、悲観的な発言をしていた方が、問題があったときなど責任を問われることが少ないので楽なのである。そのため、悲観的な発言が強化されてしまう。上司が責任は自分がとるとなれば、課長も楽観的な発言がしやすくなる。課長の発言も肯定的で前向きな楽観的発言が強化されるようになる。
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