2022年9月11日日曜日

課長が部下の仕事をどのように手伝うか

 課長が部下の仕事を手伝わないという不満が聞かれた。それにどう対応したらいいか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第176回目となる。

【引用はじめ】

 「課長が部下の仕事を手伝わない」という問題は、具体的にどんな行動か整理してみましょう。次のようになります。

  • 部下のために任せているのだ、という意図を伝えていない
  • 部下に任せっきりで状況を把握していない
  • 部下が壁に突き当たったときに助言しない

 という点を要改善項目としてとらえることにします。「意図を伝える」「状況を把握する」「助言する」という行動は、今までほとんど全くされていなかったので、強化も消去も弱化もされていません。ただ、行動のレパートリーの中に入っていなかったということでした。したがって、これらの行動を作り上げることが必要となります。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.180

【引用おわり】

 課長が部下の仕事にどう対応するか。単に、任せっきりではいろいろ支障をきたす。課長自身が、部下に仕事のことを明確に伝えなければならない。この仕事は部下がやるべきことであり、仕事の進み具合を報告し、問題などが生じたら相談くるように、事前に言っておくのだ。こうすることで、部下の仕事に対するモチベーションも上がる。

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