なかなか決断しないのはなぜか。責任をとるのが嫌だからである。決断したことによって、失敗の責任をとるのがこわいのである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第194回目となる。
【引用はじめ】
決断しないということを、どうにかしましょう。
今この人は、決断することにより発生する責任が嫌で、決断することを避けています。つまり決断するという行動が弱化されています。彼にとって、責任の重さは行動を左右する一大要因である。ならば、それを逆手に使ってみてはどうでしょう。今は責任の重さで弱化されている行動を、今度は責任の重さで強化するのです。
強化をするには、行動の後に、
- 心地よさを感じる
- 苦しみから逃れられる
ことが必要です。ならば、彼にとって大きな負担である責任が、決断することにより軽減されるというルールをつくれば、彼にとっては効果的な強化になるはずです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.192~p.193
【引用おわり】
自らの決断によって、問題が生ずることがあれば、その責任は自分にのしかかる。決断しないままに先送りすることで、より良くなればいいがそういうわけにはいかない。やはり熟慮していずれ決断しなければ問題は解決しない。結果がどうあれ決断すればなんらかの変化が起こすことができることを強化するようにするのだ。決断の重要性を知らしめる必要がある。
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