課長が部長の意見に対して、批判や反対をする。そうした悲観的な発言行動をなんとか消去や弱化できないものだろうか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第178回目となる。
【引用はじめ】
課長の部長に対する批判的な発言行動を、どうすれば変えることができるでしょう?まず、物事に悲観的な発言をするという行動を変えましょう。個々での戦略は2通りあります。
- 悲観的な発言を消去または弱化する
- 楽観的な発言を強化する
悲観的な発言をなくしただけで進行させてゆきましょう。第一に、悲観的な発言を消去したり弱化したりするには、どうすればよいでしょう。消去は、行動の直前・直後で何も変わらないことです。ですから、たとえばこの人が悲観的な発言をしても、周り(特に上司)が無視する、という手が考えられます。弱化は、行動の直後に、「不快や苦痛を感じる」「心地よさがなくなる」ことです。ですから、弱化によって行動を改革するとすれば、たとえば、この人が悲観的な発言をしたら、周り(特に上司)は、
- 露骨に不機嫌な顔をする
- 責めるような目で見る
- 「その発言には根拠があるのか」などと突っ込む ことなどが考えられます。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.182~p.183
【引用おわり】
課長の批判や反対の意見が、建設的なものであれば受け入れる必要がある。しかし、一方的でなんだか的外れな内容のものも多い。そういったことであれば、課長のこうした悲観的と思える発言行動を消去したり弱化することは必要である。課長のためにもならないからである。そして、課長が楽観的な発言をするように導くようにしなければならない。
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