2022年9月23日金曜日

楽観的な発言を強化する

 今までずっと批判的で否定的な発言が多かった課長に対して、もっと楽観的な発言をしたら肯定するような対応をするにはどうすれば良いか。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第188回目となる。

【引用はじめ】

 楽観的な発言を強化する策を考えましょう。

 まず普通に考えれば、この人が楽観的な発言をしたら、周囲の人(特に上司)が、

  • 笑顔を見せる
  • 同意、賛成する

 といった強化策が考えられます。

 しかし、それだけで十分でしょうか。この場合、楽観的なことを言って、もし結果が予想外だったらあとで責められるという不安や恐怖が彼を楽観的発言から遠ざけ、悲観的発言に駆り立てていたのです。ここをどうにかしない限り、笑顔や賛同だけで彼の言動が大きく変わるとは考えにくくないでしょうか。

舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.188~p.189

【引用おわり】

 課長にとって楽観的な発言は極めて少ない。何か相手の欠点や問題を指摘することが、自らの使命ぐらいに思っている。さらに、新しいアイデアにしてもそれを良いとするより、不足や問題点を見つけ出して否定するばかりである。これでは、組織的にも暗い雰囲気がただようばかりだ。明るい雰囲気づくりのために、少しでも課長の楽観的な発言に対して、周りが肯定的に反応するといいのだが、そうした発言は極めて少ない。楽観的な発言を強化する機会が少なく、限界があるということだ。

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