楽観的な発言をしたら、周囲の人たちが同意や賛成を表すだけで、そうした行動が定着するだろうか。もし、うまくいかなかったら責任を取らされるといった心配があったら、悲観的な発言になることだってあるだろう。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第447回目となる。
【引用はじめ】
- 楽観的な発言を強化する策はどうすればよいでしょう。
- この人が楽観的な発言したら、周囲の人(特に上司)が、「笑顔を見せる」「同意、賛成する」いった強化策です。
- しかし、それだけで十分でしょうか。
- 楽観的なことを言って、もし結果が予想外だったらあとで責められる、という不安や恐怖が彼を楽観的発言から遠ざけ、悲観的発言に駆り立てていたのです。
- ここをどうにかしない限り、笑顔や賛同だけで彼の言動が大きく変わるとは考えにくい。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.188~p.189
【引用おわり】
楽観的な発言によって、前向きに物事が進められることが望ましい。それには、失敗があってもそのことで責められるようなことがないといったことが求められる。積極的で楽観的な発言が推奨される雰囲気こそ重要である。
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