課長の発言に対して、悲観的なことばっかり言うので、周囲の人たちは無視続けた。そうすると、どうして話を聞かないんだと、課長が怒りの声を発する場合がある。周囲の無視が、課長を怒らせたのだ。これがバーストである。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第441回目となる。
【引用はじめ】
- 消去にはバーストが伴うことがあります。
- バーストとは消去を開始すると一時的に行動が爆発的に増えることです。
- 課長が悲観的発言をしたときに周りが無視すると、「私の話を聞いているのか!?」とキレて、その発言を大きな声で繰り返すかもしれません。
- それでも周りが聞く耳を持たない、つまり無視を続けていれば、彼の発言はいつかやみます。
- ですが、無視し続けるのが適当でない場合には、ここで弱化に切り替えてもよいでしょう。
- 彼を厳しい目で見ながら、「君の発言はいつも悲観的だから、聞く価値がない。聞いても皆のモチベーションが下がるだけだ」などということです。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.184
【引用おわり】
バーストというのは、消去された行動が一時的に爆発するみたいに増えることである。課長の悲観的な発言をみんなで無視し、なんら相手にしない態度を続けていれば、バーストが起きたとしてもいずれそうした発言はなくなっていく。
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