相手に対して自らの働きかけによって、行動が変わればとてもいい気分になれる。そのことによって、そうした働きかけが繰り返される。逆に、働きかけても行動が変わらなければ落ち込んでしまうことだってある。そうした働きかけ消去されることになる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第443回目となる。
【引用はじめ】
- 相手の行動変化がすぐに起きれば、それは皆さんにとって心地よいでしょうから、皆さんの行動は強化されるでしょう。
- 「こちらの働きかけで彼は変わった。これからもがんばろう」と皆さんは思うことでしょう。
- しかし、相手の行動はすぐに変わるとは限りません。
- もし皆さんが何かしても、なかなか相手は変わらなかったとしたら、それは行動分析学的には何が起きることになるでしょう?
- それは、皆さんの行動に対する消去が起きるということになります。
- 「彼にいろいろやってあげても、何も変わらない。ならばやめよう」と思ってしまうでしょう。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.186
【引用おわり】
こちらの働きかけが相手の行動を変えることができれば、その働きかけは増える。しかし、その働きかけでは行動が変わらなければ、そうした働きかけは消去される。相手の行動の変化しだいで、こちらの行動も変化することが分かる。
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