決断ができないといった困った上司がいる。責任をとるのを嫌がっているからだ。自らの決断がうまくいかなかったら、責任をとらされる。そのため、決断することを避けてばかり。これでは、仕事にも支障をきたすことになる。以下、そのことについて、舞田本では、次のように説明している。引用は、通算で第454 回目となる。
【引用はじめ】
- 決断しないということを、どうにかしましょう。
- 今この人は、決断することにより発生する責任が嫌で、決断することを避けています。
- つまり決断するという行動が弱化されています。
- 彼にとって、責任の重さは行動を左右する一大要因であるようです。
- ならば、それを逆手に使ってみてはどうでしょう。
- 今は責任の重さで弱化されている行動を、今度は責任の重さで強化するのです。
- 強化するには、行動の後に、「心地よさを感じる」「苦しみから逃れられる」ことが必要です。
舞田竜宜著・杉山尚子監修「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」2012年(日本経済新聞出版社刊)p.192~p.193
【引用おわり】
上司の役目の一つは決断することである。何事にも選択すべきことは複数ある場合が多い。そのうちの一つ選んでとなると、簡単には選べないなんてことがある。合理的に考えても甲乙つけがたいとなればなおさらだ。難しい選択の中から一つ選択するという決断が必要となる。決断する人の責任が問われる。その責任を負うのが上司である。
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